俺が彼女を抱けない理由




「う〜ん朝?」


「そうだよ。笑」


「ごめん。。。アタシ迷惑かけた。。よね?」


「全然。笑」


「笑ってるし〜」


「シャワーでも浴びてきたら?」



「うん」


そういって葵は浴室へと入っていった。


キッチンではもう楓くんと結衣ちゃんがいい匂いをさせてる。


「おはよ〜拓ちゃん」


「おはようございま〜す」


「よく寝れた?」


「そんなの若い二人が一つの部屋で一晩を過ごして何もないわけないだろ」


結衣ちゃんと楓くんが笑いながら俺の方を見る。


何もしてないよ。。


でもあえてここで否定しなくてもいいと思った俺はただ笑ってた。



「あと1組はまだいちゃついてるわけ?笑」


楓くんが沙希と兄貴の部屋をノックする。


「祐介〜!!」



「沙希ちゃ〜ん!!」


返事はない



「あいつら何してんの?」


もう一度ドアを叩く。



「はぁい。。すぐ行きますっ!!」


慌てた沙希の声が中から聞こえる。



「ごゆっくり〜」



そういって楓くんと結衣ちゃんは笑いながらキッチンへと戻っていった。