俺が彼女を抱けない理由


やっと和やかな雰囲気になった中みんなで鍋を食べる。


そんなにお酒に強くない葵も今日は勢いよく飲んでてもうすでにほろ酔い状態。


楓くんと結衣ちゃんもベッタリして二人の世界に入ってる。


沙希はといえば相変わらず兄貴の近くにはいかずある程度の距離をとって座ってるし。。


もっと素直になればいいのに。。


「俺らもう部屋行くわ。どこ使ってもいい?」


「いいよ」


そういって楓くんと結衣ちゃんは消えていった。

「じゃ俺たちも」


そういってもう自分の力で立てそうもない葵を抱きかかえて部屋へと行く。


あの二人も誰もいない方が近づきやすいだろうしな。。


「拓ちゃん気分悪い。。。」

「まじで?ちょっと待って」


そのままトイレに直行。

色気もなにもないし。笑

今日はいろんな葵を見れてなんか楽しい。


一段落ついた葵を部屋まで運ぶとすぐにベッドに倒れこんで寝てしまった

俺はそんな葵の横で髪をなでながら寄り添って寝てた。


この時の俺は正直ほっとしてたのかも知れない。

「拓ちゃん。。。」



「ん?」



寝言かぁ。。。


夢の中まで俺が出てくるなんて俺幸せ者だな。。

乱れた毛布を肩までかける。

そうしてるうちに俺もいつのまにか眠りに落ちてた。