入り口まで車をまわし葵ちゃんを乗せる。
「ちょっとドライブでもいきますかっ?笑」
「えっ?」
「嫌?」
「仕事いいの?」
「いいのいいの、たまには息抜きしないとね」
「。。。。」
どこへ行くでもない、ただ俺は車を走らせた。
「葵ちゃん?」
「ん?」
「俺、高校の時始めて沙希に会った時からアイツがすごく気になる存在でさ。。」
「・・・うん」
「でもアイツに好きとか言える勇気もなくって」
「うん」
「俺に恋愛感情なんてないの分かってたし。。」
「。。。。」
「でもどうしても諦めきれなくって。。告白したんだ。。」
「えっ?」
「まぁ完全に振られたんだけど。。。」
「・・・・」
「それでもやっぱり思ってて。。。でも兄貴と沙希を見守ろうと思った」
「・・・うん」
「ずっと俺のこと見続けてくれたのにごめんな」
「・・・」
「すぐに付き合おうとは言えない」
「。。うん」
「でもちゃんと考えるから」

