俺が彼女を抱けない理由


俺もウトウトしかけた時、葵ちゃんの携帯が鳴った。




・・・沙希?


俺は葵ちゃんを起こさないように電話をもって部屋の外にでた。



『もしもし』



『もしもし?あれ拓?ごめん間違えた』



『あってると思うよ。これ葵ちゃんの電話』


『なんで拓が?』


『昨日いろいろあって、今うちの会社の仮眠室で寝てる』




『なんかあった?今日葵と電話で話したとき酔ってるみたいだったから心配でかけたんだけど。』


『そっか。でもそれは俺の口からは言えない。また葵ちゃんから聞いて』


『分かった』



『つか。。お前どこ?』


『えっ?・・・高井さんの部屋』

『お前やるじゃん。笑
 

   兄貴いるの?』



『ううん。仕事』

『じゃあ沙希1人で部屋にいるんだ?信用されてる証拠!引き続き頑張れよ!』



俺はそういって電話を切った。








「拓ちゃん?」


「あっ起こした?沙希からの電話にでたんだ。ゴメン勝手なことして。」



そういって葵ちゃんに携帯を返した。



「沙希なんて?」



「すごく心配してたよ」




「・・・そっか」