俺は震える体を抱きしめた。
でもその告白に俺は答えてあげることは出来なかった。
「アイツらに何かされた?」
「ううん。押し倒されそうになったときトイレに逃げこんだから」
「・・・よかった」
「電話してごめんね。。」
「そんなのいいから。今日はもう寝た方がいい。俺ずっとここにいるから」
「・・・・」
眠りについた葵ちゃんの手を握りながら葵ちゃんの言葉を思い出す。
葵ちゃん、俺が沙希のことが好きだって分かってたんだ。。
それでもずっと思い続けてくれて、明るく振舞って。。
そんな葵ちゃんの寝顔を俺は朝までずっと見ていた。

