俺が彼女を抱けない理由


たくさんの人にたくさんの料理。

それを見て沙希がはしゃぐ。

「そんなんじゃないよ。兄貴目当てなんじゃねぇの?」


「そんなことないって」

「沙希ちょっとだけ抜けない?」


「でも。。。」


悩んでる沙希の手を引っ張って屋上にあがる。



今ちゃんとけじめをつけないといけないと思ったんだ。




「沙希ちょっと痩せた?」

「ダイエット。笑」



「それ以上どこの肉落とすんだよ。胸なくなるぞ」



「うるさぁい」



また俺を殴ろうとする。



その瞬間バランスを崩した沙希を俺は抱きしめた。



「今日だけだから」


「拓?」


前にも同じような事があった。



そう沙希に告白した日。