俺が彼女を抱けない理由


それから一週間に一度はその店に行くようになった。


タマキが一緒じゃない時もあったけどデビッドと親しくなるのに時間はかからなかった。


お互い片言の言葉で身振り手振りの会話はなんか楽しくてタマキがヤキモチをやくほどになっていた。






「拓くん、もうすぐ帰国だね」


「そうですね」



「馴染んできたのにね」


「本当にここはいろいろなことを教えられた気がします。」



「もっといたらいいのに」




「あ〜。。。」



「彼女を置いてきてるとか?」




「そんなんじゃないんですけど。。。」




彼女という言葉に俺が思い出したのは沙希だった。



こっちに来てからは思い出す回数も少し減ったような気がしてたんだけどな。。



俺は瞬と親父以外には連絡をとらなかった。




あと3日かぁ。。。




『もしも〜し』


『瞬?今大丈夫?』



『おぅ拓~!!』




電話の後ろで赤ちゃんの声が聞こえる。



『えっ??産まれたの??』


『まだ2日目なんだよ。今病院』



『そっかぁ。俺3日後には帰るから』



『おぉ〜楽しみだな。久しぶりに飲みにいこうぜ』



『おぉ。夕実ちゃんにおめでとうって伝えといて』



『分かった。あっ何時に成田?』


『夕方6時くらいかな。。』


『了解』


『じゃあな』



『またな』