俺は沙希を諦めるって言っている兄貴に返事が出来なかった。
兄貴が身を引いてくれたら少しは俺にも可能性があるかも知れないって思ったんだ。
でもそれは沙希が悲しむ事だった。
「祐ちゃん。」
「ん?」
「あの日のことは誤解だから」
兄貴が俺の顔を見る。
「だから誤解。笑」
「誤解?」
「俺と沙希は何の関係もない。ただの友達。っで沙希の頭の中は祐ちゃんでいっぱいだから」
「・・・拓?」
「俺は明日からアメリカ。祐ちゃんが沙希の事。。。幸せにしてやって」
「お前それでいいの?」
「うん」
「・・・・」
「沙希を泣かすような事だけはしないで」
「・・分かった」
これでよかったんだ。
もういい。
そして兄貴は帰っていった。
俺はポケットからポストカードを取り出す。
沙希には口では伝えられない。
俺。。
絶対に泣く。

