夜11時を過ぎた頃、兄貴が部屋へとやってきた。
「疲れてるとこ。ごめん。。。」
「大丈夫だよ。」
「。。。。」
兄貴も何の話かは分かってたと思う。
俺の目をジッと見て兄貴が先に口を開いた。
「拓。ごめん」
「えっ?」
「俺。拓が沙希ちゃんのこと好きだって分かってた」
「・・そっか」
「高校1年の時、お前と沙希ちゃんが一緒にいるのを見た時から、俺沙希ちゃんの事気になっててさ。。。」
「・・うん」
「でも拓の彼女だと思ってたし俺はすぐに卒業したから。。。」
「・・うん」
「だから拓に沙希ちゃんが俺のファンって聞いたときは正直複雑だった。沙希ちゃんは高校の時の俺なんか覚えてなくて、俳優の高井祐介が好きってことだろ?」
「・・・・」
「でも拓に沙希ちゃんとはただの友達って聞いたから俺舞台の日、勇気を出して連絡先渡したんだよ」
「そっか」
「っで連絡とるようになってどんどん沙希ちゃんに惹かれていった」
「・・うん」
「でも、俺ちゃんと諦めるから。拓好きなんだよな?」
「・・・・」
「拓?」

