俺が彼女を抱けない理由


沙希のさっきの目と声が頭から離れない。


こんな形での告白。。。



俺は1人の部屋でソファに座ったまま朝を迎えた。



沙希、体大丈夫かな。。




でももう俺はあの部屋には行けない。




いつもセットしている時間に目覚ましが鳴った。




今日も仕事は待ってくれない。




「おはよう拓ちゃん」



「おはようございます」


「大丈夫?あんまり顔色が良くないような気がするけど。。」


マナさんが俺の顔を覗きこむ。


「そんなことないよ」



「そう?今日も頑張ろう〜」



そういってマナさんは会議室に入っていった。




「拓、ちょっと」


「はい」



いつもとは少し違う感じで親父に呼ばれる。

そして淡々と言葉を放った。





「お前。。アメリカ行ける?」


「・・・えっ?」


「行けるの?」



「何しに?」


「何しにって仕事に決まってるだろ?」


「俺、英語とか話せないけど。。。」



「そんなの知ってるよ。笑」


「ちゃんとあっちに通訳いるから」


「・・うん」


「頼むぞ」



「・・・」



アメリカかよ。



でもこのままアイツの近くにいるよりはいいのかも知れない。