俺が彼女を抱けない理由


俺の中学は全国に行くほどの強豪校でそこの駅伝メンバーだった俺は結構有名だった。


あの頃は必死だった。


走ってる時は何も余計な事を考えなくてすんだ。



練習をしてうちに帰り疲れきってそのまま寝る、そういう毎日を3年送った。




「けど、顧問の先生に呼び出されてなかった?」


「あ〜それ断った。。」



「モテるのに〜」


「そればっかりかよ。。笑」


「じゃあ一緒にサッカーなんてどう?」


「モテるから?笑」


「それ!笑」


くだらない話をしていると学校に着いた。








「結城君!」


「あっ。。。」


サオリ。。


「昨日メール待ってたのに〜」


「ごめん。寝ちゃって。。。」



うまく交わして自分の席につく俺に納得してない顔をしながらもサオリは離れていった。


「拓〜おはよ」


「おぅ」


「おぅじゃない!おはよっ」


「おはよう」


今日もコイツは元気だな。香川沙希。。

俺の前へと回り込んで意味ありげに笑う。


「ねぇ拓って岬中の結城?」



「えっ?多分」




「陸部の?」





「。。。多分」