それでも返事はない。
「沙希~葵ちゃんも来てるから~」
「沙希〜寒いよぉ〜泣」
葵ちゃんの声でやっと玄関が少しだけ開いた。
そしてチラッと兄貴の方を見た。
そして固まった。
「お邪魔しま〜す」
そんな沙希をおいて俺と葵ちゃんは部屋に入りコタツに入る。
「祐ちゃんも入って入って!」
俺のその言葉に沙希が俺の顔と兄貴の顔を交互に見る。
「じゃあ沙希ちゃんお邪魔するね」
その言葉に沙希が葵ちゃんの方を見る。
「アタシもかなりびっくりしたんだけど。。。
拓ちゃんが沙希を喜ばせようと思って呼んだのかなって。。
拓ちゃんと高井さん友達?仕事関係の知り合い?」
沙希はそんな中動けないままだった。
「う〜ん。。。。兄貴」

