俺が彼女を抱けない理由


うちに帰って来てもなんだか落ち着かない。




外にいてもうちにいても落ち着かないって最悪だな。ただソファに座ってテレビを見ていると携帯が鳴った。


『もしもし?』



『あっもしもし拓?なんか今日はごめんな』


『いやっ。こっちこそ』


『タイプじゃなかった?』


『タイプとか。。そういうんじゃ。。』



『そっか。まぁまた気が向いたらいい子紹介するから言えよな。笑』


『おう。サンキュ』



なんか瞬に変な気を使わせて悪かったなぁ。アイツは何も悪くないのに。




そして机に置いた携帯がまた大きく震えた。


【こんばんゎ〜☆★何してるのぉ?】

誰だっけ?

過去メールを確認する。




・・・さおり


明日も学校で会うから返事しないとめんどくさい事になりそうだな。


俺は渋々メールを打つ。




【音楽きいてる】


【どんな曲が好き?】




返信早すぎだろ?



これ以上メールを続ける気にもなれず俺はマナーモードにしてカバンの中にしまった。