俺が彼女を抱けない理由

「よろしく」


なんとなく居心地が悪い。

カラオケに行きたいと言うメグの意見が通って俺達はカラオケに行くことになった。


カラオケだったらただ歌を聴いているだけで楽だと思ったのにその考えは甘かった。




「拓も歌ってよ」



俺はアズに無理やりマイクを持たされ渋々歌わされる。


「拓〜うまい〜」



腕を絡めてくるアズと距離をとりながら俺はソファに置いていたカバンを手に取り立ち上った。


「ゴメン。俺そろそろ帰るわ。。」


「えっ?どおした拓?」



「あ〜なんか調子悪い」



俺は瞬に謝って店を出た。