それに、
僕は未成年じゃない。

「何で謝るんですか?」

半分は勢い任せだったし
冷静になって、考えて
僕を抱いたことを
後悔してるのだろうか?

変な不安が
押し寄せて来る……

「謝ったのは、
将君にじゃなくて
ほぼ独り言みたいな
感じだったんだよ」

良かった……

「将君を
抱いたことは
後悔してないからね」

まるで、僕の心情を
読んだような答えだ。
耳元で囁かれた言葉に
顔が照てってしまった。

〔愛してる〕

その言葉は本来、
姉さんに
言うべき言葉だ……

嬉しい半面
姉さんに対する
罪悪感も否めなかった。