「ところでちなあんたまた空とけんかしたでしょ!!」
「何でもう知ってんのよ!!」
空は、昨日電話でけんかしていた相手だ。一応空も私と紗弥の幼馴染みだ。彼もここの生徒、中等部の3年生だ。そして私の初恋の人。いまは、大嫌いだけど、大好きな人。
「なんか問題でもあった??うちが空とけんかしたらだめなの??」
「別にいいけどさ。って何であたし怒る??何でけんかしたの??」
「えっとぉ…」
昨日私と空はデパートに行った。私の誕生日プレゼントを買いに。そしたら、空の友達と会った。
そこで空が「こいつに無理やり連れてこられたんだ。」みたいなことを言ったのだ。
それでわたしは怒った。それが理由だった。
そのことを言い終わると紗弥は、
「昨日空からのメール見た??」
わたしは、すっかり忘れていた。
「忘れてた!!見てなーい!!」
私は急いでメールを見た。
内容は、『さっきは、ごめんな。素直になれなくて…明日ちゃんと謝りたい。明日の朝7:50に体育館に来て!!』と書いてあった。
「やばっ!!」
「何でちゃんと見ないの??空心配して教室まで来たんだからね!!」
「謝んなきゃ…」
『今日の朝ごめんね…寝坊しちゃって…行けなかった』
すぐに返事が来た。
『別にいいよ。昨日はごめんな。』
『こっちこそごめんね・・・』
『今日も紗弥と帰るのか??』
『うん!!そうだよ!!』
『帰る前に、紗弥貸してくれんか??』
『別にいいけど。紗弥に聞いて??』
『了解ー』
紗弥に何の用だろう??
「ちな~仲直りした?」
「うん。したよ!!空が帰る前に紗弥に用があるみたいだよ??」
「うん?何のようだろう??まぁわかったわ」