「なあ、誰もいないところで男と女がすることってなんだと思う?」 「そ、それは、」 あの少女マンガは"キス"をしていた。 いや、落ち着け、優。 相手は常盤君だぞ。 あの常盤君だぞ。 アハハ、あるわけないじゃん。 「俺だって男だぜ?」 そう言ってどんどん顔を近づけてくる常盤君に私は反射的に目を瞑った。