「まだ汗かいてないし臭くないから。」
「い、いや、いいよ!
お願いだから服を来てください!
で、では、私は保健室に行ってきます!」
私はその場を逃げるように走った。
「あら、高……ちょ、鼻血で出るじゃない!」
この天気のなか走ったせいか、鼻血がでてるせいか頭がクラクラする。
「よし、鼻血は止まったわね。
でも大丈夫?
顔色が悪いみたいだけど。」
「あ、大丈夫です。」
「貧血かもしれないからあれなら寝ててもいいわよ?」
貧血か。
何年ぶりだろう。
「いや、本当に大丈夫なんで。
ありがとうございました。」
私はフラフラしながらも体育館に戻った。

