え、どうなってるの?
確かに秋人はボールを放った。
それも綺麗に。
今回の試合で秋人がゴールを外すのは見たことがなかった。
なのに、なのに……
「もしかして最後やつ触れた?」
触れた?
「俺がこの大事な場面でシュートを入れさせると思うなよ。」
そういいながら常盤君はボールに触れた時に切ったのだろう、血の出た指を指を秋人に見せた。
すごい、常盤君。
「最後のあれ、常盤君ナイスだったね。」
「はい。
もう、私ハラハラしましたよ。」
「そんなこと言ってたら大会はもたないよ。
もっとハラハラすることがあるんだから。」
そうだ。
試合にはまだいっぱいハラハラすることがある。
「「ありがとうございました!」」

