YONAGO-LOVE STORY【6】


兄のこの

パイプベッドの上に座る。

…座っただけで


ギーギーと軋む…

さらに寝っころがったり体勢を変えたりすると


バギバキーーッ

すげぇ音が部屋に響く。



思えば…兄貴が元お嫁さん連れて時々帰って来てた当時は…一晩中こんな

ギーギー凄まじい音をさせまくって…兄はベッドの上で暴れまくっていたみたいね。兄貴ももろサディストだよ(怒)

普通に私の部屋まで聞こえてたからかなりムカついてた!

まぁ兄の事言えないわ。私のベッドも

ギーギーと軋む…

…あの音を聞くと
忘れもしない思い出が。
私の彼氏イナイ歴は
3年。

よく彼が部屋に来てくれて…

私のベッドの上で何度も抱き合った。

時には攻撃的に激しく…また時には優しく…強い愛で…上手すぎるよ彼のセックスは…ふと私の頭をよぎった。
そんな事もあったね。

そろそろ一人は寂しいわ…
元カレを思い出したら急に寂しくなった…。

お兄ちゃんのベッドに横になってたらいつの間にか寝落ちしてしまってた。携帯が鳴り…飛び起きた!

眠かったけど出た。

『お兄ちゃん?』

『リツ!オマエ待ちうた変えたか?』

『うん…今流行りのきゃりーちゃん』

『あァ?なんかわかんねーけど(笑)利津子!テメェ出掛ける時はカギ閉めやがれ!空き巣入られんぞ』

『孝子チャンからも言われたよ~それより居間がスゴいタバコ臭かったわ~いつもの事だけどね!仕方なく殻片付けといたよ!』

『ああ!わりぃーな!Thank You!』

『兄ちゃん今どこから?もう家に戻った?』

『おぅ!双子迎えに行って今日はそのままマンション戻ったぜ』

『今ね…兄ちゃんの部屋よ…色んな事を思い出していたの…』

『へぇ~オレの部屋に入り込んで何物思いにふけてんだよ?』

『兄ちゃんからのプレゼント~ブーツとかベルトとか』

『は~オマエ意味わかんねぇぜ(笑)
オレから…ベルトが何?』

『うん、前に兄ちゃんが私に

ジーパンとか

かなり男っぽいヤツくれた』

『あ…あれな、カッけぇぇーだろが!飾っとく物じゃねぇぞ!ドンドン身に着けて外に出ろ!』

『うん♪』

『また買ってやるからな!』

『うん!嬉しいけど私よりもいずみさんに何かしてあげて』


『勿論だよ。アイツはオレの大事な女だから!』
『お兄ちゃん今からゴハンの支度?

毎日よくやるよね…
ご苦労様。』

『オレがやらなきゃコイツ(娘)らメシ食えねぇからな!

特に味の濃度や
調合は
神経使うぜぇ!!

将来
いずみにも毎日食わすからな!

オレらが健康体でいられるように!
栄養面での勉強しながら
作ってるぞ。』

『双子ちゃん好き嫌いしないの?』


『するする!普通にする!あんな~利津子!

オレが作るメシは

すげぇ味薄いんだぜ!
とにかく薄い!

味もスッポもねぇよ!

オレ自身もだけど

マナたちには

とにかくちっせぇうちから

薄味に慣れさせる!

だから

マズイ~
美味しくない~

当然言われるぜ!

だからってオレは怒りはしねーけど

でも黙って食わす! 』

『出されたものは黙って食え~かな?お母さんもそうだったね兄貴!』

『おうよ!

ワガママ許しちゃ

奴らの為になんねーし…
それに…いずみ

アイツは高血圧なんだよ!

オレがメシ食わすとなりゃ
特にアイツには薄味絶対強制だよ!』

『いずみさんよく食べるよねあの人』

『アイツ…オレの女はマジ尋常じゃねー大食いだぜ!ヤツがここに来たときにはオレが必ず手作りしたメシを食わす!


食い足りねぇつって騒ぎやがんだよ。

だから
すげぇドか食いしても
差し障りねぇ栄養が詰まったヤツを出す!

…アイツ

オレが作ったメシ

笑って
すげぇ嬉しそうに

ウマイ!ウマイ!って
食ってくれるんだよ。

作る大変さなんて

ブッ飛んじまうぜ!』