汚い街を見つめる。 いろんなものが溢れかえってる、汚い街だ。 やつは以前、“空なんかより色に溢れてるカラフルな街だ”と言った。 “色のついた夢で溢れている”と。 見上げると雨が顔を濡らした。 「黒いなら彩なせばいい」 「どうやって」 「街に助けてもらおうぜ」