あれは、偶然なんかじゃなかったのかもしれない…

まさか、恋に堕ちるなんて思ってもいなかった。


高2の夏休み。

あたしと友達の斎藤 柚(Saito Yuzu)は
残り少ない夏休みの宿題を片付けるため、あたしの家で勉強するつもりだった。

待ち合わせ場所のあたしの家のすぐ近くの公園。

そこがあたしと柚の待ち合わせ場所。

待ち合わせ10前に家を出たあたしは、
公園の前で柚を待っていた。

公園には遊具も少なくて、

遊ぶ子供もいなかった。

でも、たった1人。

屋根付きベンチで美味しそうに
プリンを頬張っている男の人がいた。