聴かせて、天辺の青


食事を終えて、手早く掃除を済ませて十時に出発した。



彼が見せてくれたチラシには開始時刻は九時、終了は十三時と書いてある。和田さん達との待ち合わせは、十二時にお寿司屋さんの駐車場。



ゆっくりするには、ちょうどいい時間かもしれない。



衣料品店の駐車場には既に人だかりができている。その隙間からいろんな形や色のテントが覗いて、楽しげな会話や笑い声や飛び交う。



「コレか……、こんなに人が多いと思わなかったよ」



海棠さんはぐるりと駐車場を見渡して、テントに群がる人に圧倒されている。



「本当に、すごい人だね」



私もフリーマーケットに来たのは久しぶりだから、ちょっとおどおどしてしまう。



人だかりの隙間を縫って、テントを覗く。



それぞれのテントの下には商品が、ビニールシートの上やスチールラック、ハンガーラックに吊り下げられていたり。
並べ方やポップにも店主の個性が滲み出ていて面白い。



ざっと見たところ古着や雑貨の出店が多いようだ。子供服や靴、ベビー用品などがとくに目に留まる。



ほかには鉢植えや自作の焼き物、手作りの髪飾りや装飾品などもあったりして。
つい足を止めて、見入ってしまう。