聴かせて、天辺の青


「ほな……、昼から行こか? 美味しい寿司屋があるから食べてから行こ」

「ホンマや、あそこ行っとかなアカンやん」

「僕もそろそろ……、思っとったんですよ」



和田さんは海棠さんに向かって言ったのに、返事をしたのは本郷さんと有田さん。嬉しそうに顔を見合わせて、頷き合ってる。



呆れたように和田さんが大きな溜め息。口を尖らせて、和室の二人を覗き込む。



「お前らとちゃうわ、海棠君も、瑞香ちゃんも一緒に行くんやで?」

「はい、出発する時に声を掛けてください」



と言いながら、なぜか海棠さんは私を振り向いた。何か言いたそうな顔をしてるけど、何が言いたいんだろう。



悪いけど、さっぱりわからない。



「うん、私も了解」



とりあえず私も和田さんに返した。



ちょっと彼の行動が不可解だったけど、後で聞いてみよう。



いや、聞けるかな……



自信はないけど、おばちゃんと朝食を食べながらなら。さらっと聞けるかもしれない。