「借金はなんとかするから、付き合おうって言ったら…」



「言ったら?」



「もう、保証人になってもらってる、って…」


驚いた…。

こんなにも単純な人がいるものなのか…?


「それで、そのまま連絡がとれなくなったの?」



呆れ顔で聞く俺に対し、父親は苦笑いで


「うん、ごめんね?」



と、言い放った。


「はぁ…。まぁ、終わったことは仕方ない。で?借金はどれくらいあるの?」



情けなく思いつつも、話題を変えた俺に父親はまたしても驚きの言葉を発した。


「…8000万?」


「はっ…!?」


8000万!?
嘘だろ…!?


あまりにも驚きすぎて声も出せなかった。