そんな藤堂から話しかけられて、実際どうしたらいいか分からない。



というか、話したことがない女子とどう接すればいいのか分からなかった。



「…バイトの求人広告」



女子と話すことに慣れていない俺はポツリと言葉を落としただけだった。



なんか、気まず…。



そんな俺の気は知らない藤堂は



「バイトの話本当だったんだ…」



と、呟くように話した後、考え込んでいるような表情をした。



なんだ?コイツ。



不思議に思う俺はどんどん藤堂を気にしていった。



そして、しばらく経ってから藤堂は窓際の席から俺が座る廊下側の席までツカツカと歩みを進めてきた。


な、なんだなんだ!?


不安感だけが俺にのし掛かる。



…タンッ!!



歩みを止めたのは俺の机の前。