【完】1mの距離

 と、来てしまった体育館倉庫。


 だけど、なぜか騒がしい。


 なんでだろう?


 違和感を覚え、そっと中を覗き込んでみると何かを蹴っている5人の女たち。


 「っ美佳!?」


 足の間から見えた、美佳の姿。


 自然と足が動き、美佳の元へと駆け寄る。


 美佳はボコボコにやられていた。


 「おい!美佳!」


 「健くん!?」


 誰かに、後ろから声をかけられ振り向く。


 「誰だ?お前。」


 「えー、忘れちゃったの?昨日会ったでしょ?」


 えっとー、昨日?あっ!!昨日告ってきたやつか。すっかり忘れてしまっていた。