次の瞬間、私の唇に何かが触れた。 「!?」 「あっ、ごめん…。」 それが健の唇だと気付くのには、少し時間がかかった。 顔がカァと熱くなって、真っ赤になっていくのが自分でも分かる。 恥ずかしい…。こんな感情を健に持ったのは、初めてだ。 いままで長い間一緒にいたけど、キスなんて一回もしたことがなかったから…。