椋雅は誰にでも優しい。

だから、たとえば、私が幼馴染じゃなくったって、
きっと優しかったと思う。


それが一番嫌。


幼馴染みは、唯一それだけで椋雅の隣に居られる。
じゃあもし、それが私じゃなかったら?


こんなこと考えだしたら、キリがないってことぐらい分かるよ。
でもさ、誰しも一回ぐらいは考えたことあるでしょ?

それと同じようなことだよ。



けど…いつまでも引きずってらんないし、


「到着♪」


「意外と長かった。」


「ただいまー」


考えるのは、これでおしまい!


これから、ちょっと辛い双子達との生活が始まるんだから。