時間と共に、それもなくなったけどね。
そんなこんなで、双子が仲がいいのはいいこと。
それを邪魔する権利なんて、私にはない。
それぐらい知ってる。
「莉桜、お前は前見て歩けよ。電柱にぶつかっても知らねぇぞ。」
だから、そんな第三者の私に優しくしてくれる、椋雅も耀雅も…
2人ともどうかしてる。
けど、そんな二人だから、私はいつまでも隣にいるんだよね。
まっ、椋雅を好きな理由はまた別だけどね。
「前見て歩くよ。言われなくたって。」
「ならいいけど。お前はしっかりしてるようで意外と抜けてるからな。」
「失礼な。」


