「莉桜!!ちょっと、勝手にいなくなんないでよね。

あと、椋雅も!!急に走っていかないでよ。
俺、椋雅より足遅いんだから。」


「悪い。」


「全く、莉桜がいなくなった、って言った瞬間走ってちやうなんて…」


「え…」


走ってきてくれたの?

あの時。


椋雅は体力があるから、気づかないのも当たり前か…

でもそっか、椋雅も心配してくれたんだ。


不謹慎でも、嬉しいって思っちゃう。


椋雅には本当敵わない。

人のこと、サラッと助けちゃうんだから…