「ちょっと!2人して俺を置いてくなんてひどすぎ!!」
教室に行けば、ちょっとふてくされ気味の耀雅。
この容姿だけ見れば、天使と思えなくもないけど…
性格がどっちかと言うと悪魔だからな…
「うるさいやつと一緒にいたいとは誰も思わないだろう。」
「ひっど!それ弟に言うことじゃないでしょ。」
「それが兄に対する態度か?」
…はぁ。
なんでこの二人は毎回毎回喧嘩するんだろう…
基本的には仲のいいはずの双子の癖に…。
「いいよっ!後で椋雅だけ置いてくし!」
「勝手にしろ。」
はぁ~…
心の中で大きなため息をつきながら、私は一人自分の席に向かった。


