トボトボと拓真君の後ろを歩いてリビングに行く。 そこには、ハムエッグとサラダ、焼かれたパンがきれいに並べてあった。 「すごい…」 「冷めないうちに食べよ?」 「うん、ありがとう…」 ふと昨日のことを思い出してまた落ち込む。 こんなんじゃ、彼女失格だ…。 同じ高校生だけなら、まだマシかもしれない。 けど、拓真君はモデルに俳優、仕事がたくさんある。 私なんかよりもたくさんの。