いやいや、拓真君に限ってそんなことは…
あるわけない、あるわけないよ…ね…?


色々と考えてると、ガチャッと洗面所の方から音がした。
私は慌てて視線をテレビの方に戻した。

それでも全然テレビに集中できなくて、心臓バクバク。


「気持ち良かったねー」

と、かけられた拓真君の声に思いっきりドキッとした…。

さらに、追い打ちをかけるように、

「あ、莉桜から電話きてる。」

なんて言うから、心臓のバクバクはおさまらない。

むしろ悪化してく。


「りおう」じゃなくて「りお」と読む女の子。
しかも、拓真君が呼び捨てだった…