「な…なっ…」


口をパクパクさせてる私に、拓真君はもう一度微笑むと、

「行っておいで」

と言って私の背中を押した。

あぁ言うやり方ほんっとズルい!
私が何も言えないって、分かっててやってるんだ!

絶対確信犯だ!!



ぶつぶつ文句を言いながら、それでもニヤける顔を押さえて私はお風呂に入った。