「七海ーまだー?」

「待って!もう少しだから!!」

「えーそんな待てない。」

カウンターテーブルからキッチンにいる私をずっと見ていた拓真君だったけど、暇になったのか、何気なくキッチンに入ってきた。

そして、

「あぁ、もう先に七海を食べちゃいたい。」

「拓真君?何してるの??」

「何って、七海を抱きしめてるの。」

なんて言いながら、ギュッと後ろから抱きしめられた。

あの、一応私今包丁持ってるわけなんですが…


「た、拓真君!危ないよ!」

そう言うものの、拓真君が離してくれる気配はない。
時々拓真君の行動は難しい。