…寝れない。

……眠れない。


なんでだろう…
もしかしたら、さっき寝たから…?

何度寝返りを打っても寝れない。
逆に目は冴えてくばっか。

近くにあった目覚まし時計を見ると、時刻は間もなく11半。
ベットに入ったのは、10半ぐらいだから、もう1時間。


いい加減、寝たいです…。


もう、何度目かの寝返りか分からない回数の寝返りを打った時、
静かに、部屋のドアの開く感じがした。



あ、そう言えば、椋雅が来るとか言ってた…

部屋は豆電球で見えなくはないけど、私は壁の方を向いてたから、椋雅の行動はよくわからない。



「これ、どこに置いとけばいいんだろ…?」


けど、静かなその呟きだけは、確かに聞こえた。