「梨花子はぁ?
結城君と、付き合うことにでもなった
のかな?」



かああぁ


梨花子の顔がみるみるうちに、

赤くなって行くのがわかった。


半分冗談のつもりでいったのに…。


どうやら、図星だったらしい。



「ほらっ!早くいかないと‼

休み時間終わっちゃうよ‼」



赤い顔を隠すようにして、梨花子は、

教室に戻ろうとする。



「梨花子〜! おめでとう‼」



そういうと、梨花子の口元が若干緩んだのが見えた。



「ありがとう!」



くるりとこちらを向いた、

梨花子が、満面の笑みをむけた。