部屋を案内する。
「陽、もってくれますの?」
俺が荷物を持ってあげるとカタコトな日本語で言われた。
普通じゃないの?
「優しいね!!!
決めました、皆さん聞いてクダサイ!!!」
クリスは俺の腕を胸に引き寄せ、
「陽を彼氏にしまぁす!!!」
と宣言。
え?
は?
「誓いのキスでーす」
唖然としていた俺に、クリスは唇を重ねた。
それもディープで。
「陽、キス初めてですかぁ?
大丈夫ね、あたし教えてあげるね」
奏は肩を落とし、
麗華は目を細め、
おじいちゃん達は驚いていた。
「さぁ、陽、あたしたちの愛の巣に参るでごさりんしょー!!!」
なんだその日本語。
って、
違う!!!
俺は否定する時間すら与えてもらえなかった。

