そんなあなたは先生でした…(下)


部屋を案内する。

「陽、もってくれますの?」

俺が荷物を持ってあげるとカタコトな日本語で言われた。

普通じゃないの?

「優しいね!!!
決めました、皆さん聞いてクダサイ!!!」

クリスは俺の腕を胸に引き寄せ、

「陽を彼氏にしまぁす!!!」

と宣言。

え?

は?

「誓いのキスでーす」

唖然としていた俺に、クリスは唇を重ねた。
それもディープで。

「陽、キス初めてですかぁ?
大丈夫ね、あたし教えてあげるね」


奏は肩を落とし、
麗華は目を細め、
おじいちゃん達は驚いていた。


「さぁ、陽、あたしたちの愛の巣に参るでごさりんしょー!!!」


なんだその日本語。


って、


違う!!!



俺は否定する時間すら与えてもらえなかった。