クリスという女は、金髪で派手なにぎやかなやつだった。
日本語はカタコトで喋っている。
「やべぇ、ちょー美人じゃん!
胸でかっ、やべぇー…」
奏はハグされて喜んでいる。
麗華と奏は付き合っているため、
クリスを完全に敵視。
「わぁーお、クリス、嬉しいっ」
日本語が理解してるかは定かじゃないが、そんなことを言っている。
「おぉ、アナタは?」
「麗華よっ!!!」
冷たく強く言い放ち、俺の方に来る。
奏は依然としてハグ。
おじいちゃん達は吉村さんと話してる。
「奏、いつまでそーしてんの?」
麗華が冷たく言う。
怖っ、
「奏!?
アナタ奏?
あたしのペットと同じね、」
クリスは空気を読めないらしい。
「同じ?
名前?」
「いえすっ」
奏は上機嫌だ。
「陽、部屋はお前の部屋の一つをやってくれんか?」
おじいちゃんに言われたら
「うん、大丈夫だよ……」
って答えるしかないじゃん。

