そんなあなたは先生でした…(下)


クリスという女は、金髪で派手なにぎやかなやつだった。
日本語はカタコトで喋っている。


「やべぇ、ちょー美人じゃん!
胸でかっ、やべぇー…」

奏はハグされて喜んでいる。

麗華と奏は付き合っているため、
クリスを完全に敵視。

「わぁーお、クリス、嬉しいっ」

日本語が理解してるかは定かじゃないが、そんなことを言っている。

「おぉ、アナタは?」

「麗華よっ!!!」

冷たく強く言い放ち、俺の方に来る。

奏は依然としてハグ。


おじいちゃん達は吉村さんと話してる。


「奏、いつまでそーしてんの?」

麗華が冷たく言う。

怖っ、

「奏!?
アナタ奏?
あたしのペットと同じね、」

クリスは空気を読めないらしい。

「同じ?
名前?」

「いえすっ」


奏は上機嫌だ。


「陽、部屋はお前の部屋の一つをやってくれんか?」


おじいちゃんに言われたら


「うん、大丈夫だよ……」


って答えるしかないじゃん。