そんなあなたは先生でした…(下)


部屋に戻る。


吉村さんのことは他のお手伝いさんが
看病しているらしい。


「礼、ありがとね。
助かったよ」


陽に頭を撫でられた。


「あのね、あたし夢がわかったんだ」


あたしの夢を陽にも伝えたい。


「うん?」


陽はあたしをまっすぐ見て聞いている。



「あたし、管理栄養士になりたい」