部屋に戻る。 吉村さんのことは他のお手伝いさんが 看病しているらしい。 「礼、ありがとね。 助かったよ」 陽に頭を撫でられた。 「あのね、あたし夢がわかったんだ」 あたしの夢を陽にも伝えたい。 「うん?」 陽はあたしをまっすぐ見て聞いている。 「あたし、管理栄養士になりたい」