そんなあなたは先生でした…(下)


吉村さんにお粥を持っていくと、

「礼様、すみません。
私のためにこのような物を作っていただきありがとうございます」

吉村さんから感謝されてしまった。

「いいえ、いつもお世話になっているのはあたし達なんですから。
それより風邪どうですか?」

まだ顔が赤いしだるそうな感じだ。


「少し熱があって、、ゴホンゴホンツ…」

咳もしている。

「礼様、移ると悪いのでもうお戻り下さい」

「でも……」

「陽様に怒られてしまいます」

そんなことないのに…


「わかりました」

あたしはそう告げて部屋を出た。