そんなあなたは先生でした…(下)


「陽は礼ちゃんのところに行ったのかい?」

「いや、まだ行ってないよ」

おじいちゃんに言うと、

「私たちはさっき行ったわよ♡
すごく綺麗だったわ~。
きっと陽もますます礼ちゃんを好きになっちゃうわねっ」


おばあちゃんが笑いながら言った。


楽しみだな……


「お母様は行かれましたか?」


「まだなの。
なんだか、礼に会うのが怖いのよね。
先生………、陽さんから会いに行っていいわよ?」


礼のお母様は、俺に先に行っていいと言ったけど………



「礼なら大丈夫です。
きっとお母様を待ってますよ?
一緒に行きませんか?」


お母様に会いたいに決まってる。

話したいだろう。


「そうよっ、陽と行けばいいんだわっ」

「由紀さん……」


お母様は下唇をキュッと結び、

覚悟を決めたという顔で


「………わかりました」


と言って


俺と礼の部屋を目指した。