「陽は礼ちゃんのところに行ったのかい?」
「いや、まだ行ってないよ」
おじいちゃんに言うと、
「私たちはさっき行ったわよ♡
すごく綺麗だったわ~。
きっと陽もますます礼ちゃんを好きになっちゃうわねっ」
おばあちゃんが笑いながら言った。
楽しみだな……
「お母様は行かれましたか?」
「まだなの。
なんだか、礼に会うのが怖いのよね。
先生………、陽さんから会いに行っていいわよ?」
礼のお母様は、俺に先に行っていいと言ったけど………
「礼なら大丈夫です。
きっとお母様を待ってますよ?
一緒に行きませんか?」
お母様に会いたいに決まってる。
話したいだろう。
「そうよっ、陽と行けばいいんだわっ」
「由紀さん……」
お母様は下唇をキュッと結び、
覚悟を決めたという顔で
「………わかりました」
と言って
俺と礼の部屋を目指した。

