「この二つの漢字は似てると思わないか?」
あちこちで頷いている生徒がいる。
「“辛”には“幸”になるために、
一本線が足りない。
ほらな……?」
さっき書いた“辛”に一本線を加える。
そうすると、
“幸”という漢字ができた。
「足りないのはたった一本だ。
その一本が足りないから“辛い”。
それはこの漢字だけじゃない。
何か困難にぶち当たったとき、
“辛い”と感じるだろう。
しかし、
“辛い”と感じてることを乗り越えたら……
その先には“幸せ”が待っている」
俺はもう一度、“幸”と書いた。
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