「みんな、僕はすごく嬉しい。 こうやって涙を流しているみんなを見ると、そんなにこのクラスを好きでいてくれたんだなぁって。 そう思える。 僕にとっては初めての卒業生。 実は不安でいっぱいだった。 責任を感じない日はなかった。 でも、 みんなが俺を支えてくれた。 教師は教える立場なのに、 みんなから教わったことが沢山ある。 そんなみんなに最後に……」 俺は黒板にチョークである漢字を 二つ書いた。 それは、 “辛”と“幸”