「奏ってば、やりすぎっ」
「目、回った?」
「まぁねっ、でもそんなにじゃないから安心して?」
「よかった」
俺は麗華の隣に腰を降ろした。
「なぁ、麗華…」
「なーに?」
「明日楽しみだな」
「そうねぇ…、礼ちゃん喜んでくれるかしら?」
「そりゃぁ、もちろんだろ。
なんてったって俺らが手掛けてるんだから」
俺の自信満々の発言に笑う麗華。
そんな笑顔に俺も笑顔になってしまう。
このまま、
君を独り占めしたい。
君の笑顔を俺だけのものに。
「もう、何で黙ってるの?」
黙ってるんじゃなくて
見とれてるんだよ。
「麗華、」
「なーに?」
俺は立ち上がり、
麗華に跪く。
「俺と結婚してください」

