そんなあなたは先生でした…(下)


「奏ってば、やりすぎっ」

「目、回った?」

「まぁねっ、でもそんなにじゃないから安心して?」

「よかった」


俺は麗華の隣に腰を降ろした。


「なぁ、麗華…」

「なーに?」

「明日楽しみだな」

「そうねぇ…、礼ちゃん喜んでくれるかしら?」

「そりゃぁ、もちろんだろ。
なんてったって俺らが手掛けてるんだから」


俺の自信満々の発言に笑う麗華。


そんな笑顔に俺も笑顔になってしまう。


このまま、

君を独り占めしたい。


君の笑顔を俺だけのものに。



「もう、何で黙ってるの?」


黙ってるんじゃなくて



見とれてるんだよ。




「麗華、」


「なーに?」



俺は立ち上がり、


麗華に跪く。


「俺と結婚してください」