そんなあなたは先生でした…(下)


こんなに朝早くから来る人は少ないらしく、試着コーナーにはあたし達以外のお客様がいなかった。


「試着したいんですけど…」


店員さんに声を掛けると、

「はいっ、どうぞこちらへ~」

と言われあたしと奏は別々の部屋へと案内された。


「どのようなタイプをご希望ですか?」

目の前にはたくさんの純白なドレスがあった。


その中に、


「わぁっ、これすごく可愛い…」

思わず声に出してしまうほどのウエディングドレスがあった。


「ではそれになさいましょう」

にっこりと店員さんに微笑まれ、
あたしはその純白なドレスに身を包んだ。