こんなに朝早くから来る人は少ないらしく、試着コーナーにはあたし達以外のお客様がいなかった。
「試着したいんですけど…」
店員さんに声を掛けると、
「はいっ、どうぞこちらへ~」
と言われあたしと奏は別々の部屋へと案内された。
「どのようなタイプをご希望ですか?」
目の前にはたくさんの純白なドレスがあった。
その中に、
「わぁっ、これすごく可愛い…」
思わず声に出してしまうほどのウエディングドレスがあった。
「ではそれになさいましょう」
にっこりと店員さんに微笑まれ、
あたしはその純白なドレスに身を包んだ。

