首筋を指でなぞれば くすぐったそうに身体を震わせる。 舌を這わせれば、 猫のような声で鳴く。 危険信号が脳内でけたたましく鳴り響く。 「舞花、あっちに行こっか」 舞花を抱きかかえて寝室へ向かおうとしたとき、 ポトッ…… 何かがポッケから落ちた。 「何か落ちたよ……?」 意識が朦朧としかけている舞花がそれを拾った。 「あ……」 「げっ…」 それは奏さんにもらったモノ。 もちろん、モノの正体は舞花だって知ってるわけで。