そんなあなたは先生でした…(下)



首筋を指でなぞれば

くすぐったそうに身体を震わせる。



舌を這わせれば、

猫のような声で鳴く。



危険信号が脳内でけたたましく鳴り響く。


「舞花、あっちに行こっか」


舞花を抱きかかえて寝室へ向かおうとしたとき、



ポトッ……


何かがポッケから落ちた。


「何か落ちたよ……?」


意識が朦朧としかけている舞花がそれを拾った。



「あ……」

「げっ…」


それは奏さんにもらったモノ。



もちろん、モノの正体は舞花だって知ってるわけで。