よし、気を紛らわすために話そう。
「舞花、今日は楽しかったか?」
「うんっ!!!
私、一人暮らしだから久しぶりに誰かと夕食食べたなぁ」
「一人暮らしなのか?」
知らなかったぞ。
「うん。
お母さん達はみんな隣の町に住んでるの。
その町は子供が少なくて学校があまりなくてね…」
そうなのか、、
寂しいだろうな。
それに女の子1人なんて不安だろう。
「だから、こんなふうに大勢で暮らしてる恭哉くんうらやましいなぁって」
下を向いて笑顔でしゃべる舞花が、
急になんだか愛おしく感じた。
俺はとっさに舞花を抱き締めてしまった。

