礼side 「──というわけ」 陽の話を聞いて、 その頃から優しい思いやりのある人だったことがわかった。 「だから、礼もきっと見つかるよ」 「…うん」 あたしも陽みたいに、 人に役立つ仕事がいいなぁ。 「礼はどういう仕事がしたいの?」 「んー…」 「大まかでいいから話して?」 「あたしは、人に役立つ仕事がしたい」 あたしがすることで、 誰もが笑顔になってくれる素敵な仕事。 落ち込んでいる人を とびきりの笑顔に変身させられる仕事。